【マツコの知らない世界】モンブランを年間500個食べるフードジャーナリストがお薦めの究極のモンブラン5店!

2020年2月25日放送の「マツコの知らない世界」では、年間500個モンブランを食べ歩くフードジャーナリスト・里井真由美さんがモンブランの魅力を語ります。

「モンブラン」というのはヨーロッパの最高峰の山の名前です。あの形はモンブランの山肌と万年雪を表現しているんですね。

モンブランの歴史は古くて、なんと中世までさかのぼるんです。もともとは、メレンゲの上にマロンのクリームを盛り付けたようなデザートだったそうです。
それが発展して今のような形になり、フランスのレストランやホテルで出されるようになったのが始まりです。

実は、フランスとイタリアでモンブランの形が違うんですよ。
フランス型は〇。イタリア型は△。
なぜなら、国境を挟んでそれぞれの国から見る モンブランの形が違うから。
確かに、フランス側から見るモンブランはなだらかな丸い山で、イタリア側から見るモンブランは峻厳な尖った山なんです。だからそれぞれの国でそういう形になったんですね。
なるほどー。

モンブラン

日本で最初にモンブランを発売したのは東京・自由が丘の「モンブラン」。
1933年(昭和8年)創業で、創業と同時にモンブランを発売しました。何と言ってもお店の名前を冠したスイーツですからね。

ところでなぜ店の名前までがモンブランかというと、初代社長が、友人のスイス人の神父さんと一緒にヨーロッパ旅行中にモンブランを見て感動。「自分の店にモンブランという名前をつけよう!」と思い立ち、モンブランのふもとの街・シャモニー市の市長さんに会いに行って許可をもらったんだそうです。

住所:東京都目黒区自由が丘1-29-3
TEL:03-3723-1181
営業時間:10:00~19:00
定休日:無休
最寄駅:東急東横線・自由が丘駅 2分

そんな初代社長が考案した日本初の国産モンブランは、土台のカステラの中をくりぬいて、そこにバニラクリームと国産の栗を甘露煮にして丸ごと1個入れ、その上にバタークリームと生クリーム、おだまきで絞った栗のクリームを乗せて、最後に白いメレンゲを乗せたもの。
今も、創業当時のままの形で、レシピで作り続けています。

モンブラン 668円(税抜)

この「モンブラン」のモンブランが日本のモンブランの定番となりました。
でも最近では、中身にこだわった進化系モンブランが続々登場しています。

パティスリー&カフェ・デリーモ(Pâtisserie & Café DEL’IMMO)

江口和明シェフは、東京、神戸の高級チョコレート専門店で修行を積み、ベルギーの老舗「デルレイ」本店で研修後、日本に初上陸した「デルレイ」のシェフに就任したショコラティエ。江口さんがその経験とテクニックを生かして創り出すスイーツは斬新的な美しさです。

住所:東京都千代田区有楽町1-1-3 B1F
TEL:03-6206-1196
営業時間:11:00~23:00(LO.22:00)
定休日:東京ミッドタウンに準ずる
最寄駅:東京メトロ千代田線・日比谷線 ・都営地下鉄三田線・日比谷駅 A11出口直結

ほうじ茶マロン600円(税抜)

下の丸い部分はチョコムース。その中にカシスのジュレが入って酸味と甘さが程よいバランスに。仕上げにマロンクリームを絞って乗せてあります。

Sweets&Bakery 粋

日本橋のロイヤルパークホテル1階にあるスイーツ&ベーカリー「粋(いき)」。
ホテルのベーカリーながら、工夫を凝らしたスイーツで人気のお店です。

住所:東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1 ロイヤルパークホテル 1F
TEL:03-5641-3600
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
最寄駅:東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」に直結(4番出口)

モンブラン 480円(税抜)

シロップ煮の和栗を半分にカットし、片方を上に、もう片方を中に隠してあります。
その上にねっとり感の強い和栗クリームを絞ってあります。

モンブランと言えば栗=秋のスイーツのイメージ。
でも実は形が山形であればモンブランと言っていい、という解釈で、季節によって衣替えするモンブランが登場です。

春限定衣替えモンブラン美味しすぎる3品

PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI

オーナーでシェフパティシエールの岩柳麻子さんは、本当は染色家を目指していたという珍しい経歴の持ち主。
デザインを学び、染色家を目指していましたが難しく、集客のために展示会で手作りお菓子を出したところ大評判。子供の頃からお菓子づくりを仕事とするお祖母さんやお母さんとお菓子を作っていたことや、お父さんの海外出張についていき世界各国のスイーツ体験をしたことがベースになったのでしょう。一念発起してパティシエの道を目指すことに。
でも専門学校に行くお金がなかったので、レストランで働きながらパティシエのレッスンを受けたりと独学で修行、2005年に独立し、2015年に開いたのがこのお店です。

このお店、実はパフェが有名なんです。岩柳さんのご主人(建築家でこのお店もデザインされました)の実家がフルーツ農園で、そこの旬の果物を使って作られたパフェはフレッシュでデザインも素晴らしく美しく、「パルフェビジュー(宝石のパフェ)」と名付けられています。

住所:東京都世田谷区等々力4-4-5
TEL:03-6432-3878
営業時間:10:00~19:00
定休日:月曜日
最寄駅:東急大井町線「等々力」駅徒歩3分。

峠モンブラン600円(税抜)

ロールケーキのように棒状に作ってカットするという珍しいモンブラン。
なぜ「峠」かというと、岩柳さんの趣味が自転車だから。ロードレースにも出ちゃうくらいハマっているそうです。

これが、イチゴを乗せてフランボワーズのパウダーをふって中にはヨモギの葛餅、というアレンジをすると…

峠・桜モンブラン 680円(税抜)

という春ヴァージョンになるわけです。

冬には安納芋のクリームを使った「峠・冬ヴァージョン」もあるそうですよ。

ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション 六本木ヒルズ店 (LA BOUTIQUE de Joel Rubchon)

言わずと知れた高級フレンチ「ジョエル・ロブション」のパティスリー。独創的でありながらフランスの伝統に基づいた、バリエーション豊かなパンとスイーツのお店です。

住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド 2F
TEL:03-5772-7507
営業時間:10:00~21:00
定休日:無休
最寄駅:東京メトロ 日比谷線・六本木駅 3分

モンブラン 600円(税抜)

らせん状マロンクリームが特徴です。
中はマロンムースとラムムースの二階建て、と凝った作り。

これが春ヴァージョンになると…

春のモンブラン・あまおう 700円(税抜)

らせん状クリームは、イチゴとフランボワーズのチョコクリーム。
中はいちごとフランボワーズのジュレ、ライチのババロアの二階建て、そしてイチゴが丸ごと一個入ってきます。見事な変身ですね!

夏にはマンゴーを使った夏ヴァージョンも作られます。

パティスリーカメリア銀座

シェフパティシエの遠藤泰介さんは、国内、国外のコンテストで受賞暦多数、 世界技術者コンクール 準優勝の若手実力者。伝統の技に新たな感性を注ぎこみ、素材の魅力を最大限に引き出します。おまけにイケメンです。

住所:東京都中央区銀座7-5-12 ニューギンザビル8号館 1F
TEL:03-6263-8868
営業時間:[月~金]14:00~翌2:00 [土]13:00~20:00
定休日:日曜日・祝日
最寄駅:東京メトロ銀座線・銀座駅 5分

モンブラン 649円(税抜)

これが春ヴァージョンになると…

モンブランピスターシュ 797円(税抜)
ベースはフランボワーズのジュレをはさんだピスタチオのマカロン。
これに栗を乗せ、それをくるむようにピスタチオ入りマスカルポーネクリームを絞って盛り上げます。
春というと、桜をイメージしたピンクになりがちなところを、ピスタチオを使った若草色にしたところが粋ですね!

以上、どれも素敵な作品ばかり。生ものですのでお取り寄せはできませんが、お店を一軒ずつ訪ねて食べ歩けたら幸せでしょうねー。

最後までご覧いただき有難うございました!

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