バカリズムの「ブラッシュアップライフ」は絶品!あらすじと感想

「ブラッシュアップライフ」は、バカリズムが企画&脚本を書いた日本テレビの連続ドラマ。そのアイデアと脚本のおもしろさが話題になっているので観て見たら…
噂通り、抜群のおもしろさでした!

「ブラッシュアップライフ」はどんなお話?

主人公は、近藤麻美(こんどう あさみ)という33歳の女性。
実家で両親と妹との4人暮らしで、地元の北熊谷市役所に勤務している。
ある日、交通事故で亡くなってしまう。
が、死後の世界の受付係に、来世でオオアリクイに生まれ変わると告げられ、それは嫌だ、人間がいいと言うと、ではやり直して徳を積んでいただけば、来世も人間に生まれ変わりますよと言われ、記憶をそのままに赤ちゃんの頃に戻り、人生をゼロからやり直すことに。
2周目の人生では大学の薬学部に進学し、就職先が薬局に変化する。
がんばって徳を積んだが、いざ死んでみると来世はインド太平洋のニジョウサバに生まれ変わると告げられ、3周目の人生やり直しに踏み込む。
3周目の人生では沢山の人に徳を積めると考えテレビ局に就職し、ドラマ制作のスタッフになるが、初プロデュースしたドラマ『ブラッシュアップライフ』の初回放送の日に、ドラマを見ることなく交通事故で亡くなってしまう。
かなりがんばって徳を積んだはずだったが、来世は北海道のムラサキウニに生まれ変わると告げられ、4周目の人生やり直しに。
4週目の人生では猛勉強してなんと医者になって…

という風に、麻美さんが転生を繰り返して人生を「ブラッシュアップ」するお話です。

ドラマ「ブラッシュアップライフ」の魅力

何といってもその脚本のおもしろさです。

まず、転生を繰り返すという設定を、こういう形でコメディに仕立て上げる腕がすごい。
記憶を持ちながら転生するというパターンは、有名な所で言うと、トム・クルーズ主演のハリウッド映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」がそうでしたね。あちらは敵対生命体との死闘の物語でしたが、”記憶を持ちながら転生する”という部分だけ考えると、けっこうコミカルな要素なんですよね。だって自分だけが未来を知っているので、周囲との知識の差がいろんなすれ違いを生みますから、その差をおもしろいことに展開すれば喜劇になるわけです。恐ろしいことに展開して悲劇にすることもできますが。
というわけで、バカリズムはおもしろい方に展開して秀逸なコメディドラマを作り上げました。
死後の世界の受付係として本人が登場するのもいいですね。死後の世界なんて嘘くさくなるところが、バカリズム本人が演じることによってリアリティと説得力が出てくるんです。あれを俳優がやったらこうはならない。

また、演者たちの見事な演技もこのドラマを魅力的にしている大きな要素です。
麻美役の安藤サクラ、親友役の夏帆と木南晴夏のダベリがもう抜群におもしろい。
バカリズムはもともとOLコントのおもしろさが高く評価されていました。女子たちの会話があまりに生々しくて、見た女性からは”悪意が感じられる”とさえ言われていました。もちろん悪意でしょう(笑)コントなんですから。
この生々しいセリフの応酬をまたこの3人が見事に演じているんです。
女性たちからしたら”あるある”感満載のシーンでしょう。

麻美さんが今後どんな人生を歩んでいくのか、目が離せません。
どんな結末が待っているのか全く想像がつかないからです。
”目が離せない” これこそがたくさんの人に愛されるドラマの真骨頂でしょう。

スポンサーリンク
336×280
336×280

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
336×280