【マツコの知らない世界】23年毎日カレーを食べ続けた「毎日連続カレー三兄弟」とは?プロフィールご紹介

2020年2月25日放送の「マツコの知らない世界」では、三人合わせた延べ日数が23年8か月!毎日カレーを食べ続けた「毎日連続カレー三兄弟」が登場。マツコさんを虜にする最強しゃばしゃばカレーを紹介します。
しゃばしゃばカレーというのは、小麦粉を使わないことでルーがスープ状になったカレーのこと。それにしても、カレー三兄弟っていったい何者?

【マツコの知らない世界】に登場の「毎日連続カレー三兄弟」とは?

“三兄弟”と名乗っていますが、本当の兄弟ではありません。
カレーの魅力に憑りつかれ、毎日カレーを食べ続けている3人の男性がカレーを愛するあまり運命的な出会いをし、結成したユニット名。カレーイベントなどを開催してスパイスカレーの普及に励んでいらっしゃいます。

  

2019年の1月開かれたイベントは、「カレー屋が本気になった!俺の推しスパイス祭り!毎日連続カレー三兄弟 presents 東急沿線ぶらりカレー旅 vol.1 」というタイトルで、三兄弟が声をかけたお店が会場でカレーを振る舞い、三兄弟のトークを聞きながらそのカレーを食べるというカレーイベント。渋谷のイベント型飲食店「東京カルチャーカルチャー」で行われました。東急沿線にあるお店しばりでしたが、大好評につき第2弾が10月に行われ、こちらも大盛況。ステージ上では“推しスパイスの話”たくさん飛び交ったようです。

スパイスカレーというのは、多種多様なスパイスを組み合わせて作られるカレーのことで、豊な香りと複雑な味わいが特徴です。
一般的な日本のカレーとの大きな違いは、ベースに和風の出汁が使われていること。最近では新たなジャンルのカレーとして注目されています。
でも、その裏には単なるグルメブームに留まらない、カルチャーとしての奥深さがあるようです。

この三兄弟さんたちは、各自、カレーをカルチャーの領域に高めて広く伝えていく活動をされている。”カレーの求道者”、”カレーの伝道師”たちです。

長男・南場 四呂右(なんば しろう/Namba Shilow)

 

群馬県桐生市出身、東京在住。 本名:不明。年齢:推定41歳 。
毎日カレーを食べる生活を綴ったブログ『365カレー(∞)』は10年以上継続中。
カレー業界では知られた存在となり、カレーに関するイベントも多数開催。
有名カレー店やシェフとの親交も深いそうです。

カレーを食べはじめたのは2004年。当時は食に興味が無くて食べずにいたら夏バテになってしまったので、カレーを40日間食べ続けて治したのがきっかけ。
しかしなぜカレーなのか?というと、特に好きでもなかったけどなんとなく食べれたから、という消極的選択。

その後、2005年の1年間食べ続けて1年中断。
そして2007年元日に、デニーズでたまたまカレーを頼み、「そうだ、今日から毎日カレーを食べてそれをブログにアップしよう」と思い付いて、その日から毎日カレー生活が始まりました。

なんとなく食べ続けて数年たったころ、ある時突然スパイスの香りのよさに気づき、「ふつうの料理ってこんなに香りがいいんだっけ?」と思った瞬間、「カレーっておもしろい!」となったそうです。
それ以来カレーに取りつかれて、今や13年目と4600日ちょい経過。

南場さんは言います。
「『カリー(curry)』には学術的な決まりはなくって、定義できないものなんです。つまり、カレーって、自由」
南インドと北インドでも違うし、ネパールカレーもある。カレーには明確な定義がないからこそ、いろんなカルチャーの境界をまたいで発展できる。食材はもちろん、歴史や風土を含めた土地の文化がどうやって料理されるか、がカレー。
「カレーって、多様性の文化なんですよ。カレーを通して、歴史や風土を学べるんです」
さすが求道者ですね。

【blog】blog.goo.ne.jp/365curry
【instagram】365curry

次男・ふくすたぐらむ

カレー愛食家。本名:福岡裕介。石川県金沢市出身。年齢:40歳。
インド、スリランカ、東南アジア諸国に繰り返し渡航し、世界と日本の芸術・宗教・歴史・食文化を探求。
「SARAH JAPAN MENU AWARD」カレー部門審査員も務めてらっしゃいます。
「SARAH JAPAN MENU AWARD」というのは、グルメコミュニティサービス「SARAH」が主催する、メニューごとに至極の一品を表彰するグルメアワード。
審査員は、各ジャンルの料理を数千皿食べ歩いた食通やグルメ雑誌の編集長など、国内トップレベルで各ジャンルを極めた、約80名を中心に構成されているそうです。その中の一人ということですから、かなりの求道者であることは間違いないですね。
毎日カレー生活は8年目、2582日 。スパイス漬けの日々を更新中です。

【instagram】fuku_stgrm

3男・タケナカリー

 

三人の中で一番背が高いですが三男です。本名:竹中直己。年齢:39歳。
茨城県土浦市出身。
職業:CHANCE THE CURRY代表。

毎日カレー生活は5年目、1467日を超えて継続中。

世界中のカレーを食べ続けているうちに、その魅力にとりつかれ、カレー関連のイベント開催やカレーに関わる商品企画、製作、販売をおこなう『チャンス・ザ・カリー』を設立。第一弾として、最後の一口まですくいやすいオリジナルのカレー皿を開発しました。〝カレーを売らないカレー屋〟を目指しているといいます。

竹中さんは言います。
「音楽には”こうしなきゃいけない”ってルールはなくて、カッコよければオッケーじゃないですか。同じようにカレーにもルールはなくて、美味しければオッケーだと思うんです」

「音楽とカレーって作り方にも似ている部分があるんです。カレーって、最初にホールスパイスの味や香りを油に移して、そこに玉ねぎを入れて、生姜とニンニクを炒めてベースを作るんです。これは音楽でいうところの〝曲〟を作る作業に似てると思うんです。カレー作りって、そのベースができた上で具材を入れて、パウダースパイスを入れて仕上げていくんです。それって、曲に〝歌詞〟をのせていく作業に似てるなと思って」

音楽とカレー、斬新な視点ですね!そこで竹中さんは、独自の道を歩み始めます。

「アメリカにチャンス・ザ・ラッパーっていうヒップホップアーティストがいて、彼はレーベルと契約せず、音源はすべて無料ダウンロードというファンを大切にした音楽活動をしてるんです。お金はどうするかというと、世界各国のフェスに出演したり、グッズを販売することで稼いでいるんです。彼のような活動を、カレーでもできないかなと思ったんです」

そこで竹中さんは、カレーは無料で配って、イベントの収益とかカレー皿の販売でお金を稼ぐ、ということを思いつきます。その想いを込めて「チャンス・ザ・カリー」という会社を設立しました。

「僕はカレー店をやりたいんじゃなくて、カレーの楽しさを広めたり、カレーを作る人を増やしたいんです。それって、チャンス・ザ・ラッパーがやってることに近いなと思ったんですよね」

竹中さんは、カレーに対してこんな分析をしています。

「スープカレーにしても、スパイスカレーにしても、登場した背景にはやっぱり土地柄というのがあるなと思っています。
例えば、スパイスカレーって出汁がすごく効いてて、いろんな具材を混ぜて食べるものも多い。これって、お好み焼きみたいだなって思うんです。
そういう視点で考えると、大阪でスパイスカレーが誕生した背景には、お好み焼き文化の存在があったんじゃないかなって」

「札幌のスープカレーも、北海道のラーメン文化からの影響が強いと思うんです。
北海道のラーメンは、札幌は味噌、函館は塩みたいにスープのバリエーションが豊富。その土壌が、個性豊かなスープカレーを誕生させたんじゃないかと。トッピングの仕方なんかは、いかにもラーメン的ですよね」

その土地の食文化から派生して、新しいカレーが誕生した、という仮説は民俗学的ですね。まさに”求道者”であり”伝道者”です。

【H.P.】chancecurry.com

【instagram】takenacurry

毎日連続カレー三兄弟の皆さんの今後の活躍が楽しみですね!

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