【マツコの知らない世界】12年間果実だけを食べ続けて健康増進のフルーツ研究家・中野瑞樹さんwiki的プロフィール

2020年10月13日放送の「マツコの知らない世界」は、肉、魚はもちろんお米やパン、なんと水さえも口にせず、12年間フルーツだけを食べ続けてバリバリな健康体を維持する、体を張ったフルーツ研究家・中野瑞樹さんが2年ぶりに登場します。

中野さんは、フルーツが総合栄養⾷であるとの仮説に立ち、フルーツをたくさん⾷べた続けた結果⼈間の体にどのような反応が起きるのかを、⾃分の体を実験台にして研究しているんです。

なんでそんなことを思いついたんでしょう︖ そしてその実験の成果は︖

【マツコの知らない世界】12年間果実だけを食べ続けて健康増進のフルーツ研究家・中野瑞樹さんwiki的プロフィール

出身地:和歌山県
出身校:京都大学農学部(農学修士)
職歴:アメリカ国立海洋大気庁 客員研究員
   2001年~04年 東京大学教員(工学部)
   2004年~ フルーツ研究家
もともと研究者なんですね。何の研究かというと、”砂漠の緑化”です。
⼦供の頃にテレビで『野⽣の王国』というドキュメンタリー番組を見たのがきっかけで、砂漠緑化の研究者を⽬指して京都⼤学農学部に進学します。
在学中にアメリカ国⽴海洋⼤気庁で客員研究員として研究に従事した後、東京⼤学⼯学部(経営⼯学系)で教員として働きます。

中野さんがフルーツに着目したきっかけ

そんなある日、『FIT FOR LIFE』という本に出会います。80年代にアメリカで出版された本で、健康のため野菜とフルーツをしっかり⾷べましょうという内容でした。
その中に「フルーツは完全⾷である」と書かれてあるのを見た中野さんは、雷に打たれたような衝撃を受けます。
学⽣時代に砂漠緑化の研究していた時、砂漠化や森林破壊のスピードが速すぎてそれを⾷い⽌めるには、ボランティアや研究のレベルでは追いつかない、そこには経済、お⾦が関わる仕組みを作らないと解決しないということに気づいていました。
そこに、この言葉が刺さったんです。
そうだ、世界中の人々が毎⽇フルーツを⾷べれば、フルーツの消費量が増える。となると世界中の⽣産者たちがもっと実のなる樹を植えるようになる。緑が増えれば、地球温暖化対策にもなるじゃないか!全世界70億⼈でフルーツを⾷べること、それが地球温暖化の解決策だ!と確信したんですね。
そして中野さんは2004年、人々にフルーツの魅⼒を伝えようとフルーツセミナーを開始します。自分も朝食はフルーツだけに変えました。
でも、いくら「フルーツがいいですよ」と⾔っても、⾃分がフルーツを⼈より少し多く⾷べているくらいでは、説得⼒が無いことに気づかされます。
健康に良いことは理解してもらえるけれど、⾷べ過ぎたらダメだと思っている⼈が多いのです。糖分が多いので太るだろう、⾎糖値が⾼くなって糖尿病になるんじゃないか、⾝体が冷える…などなど。

フルーツだけの食事に変えた理由は、自分の体を使った人体実験だった!

「健康な⼈なら、少々⾷べ過ぎても⼤丈夫ですよ」と⾔いたいけれど、実際のところ中野さん⾃⾝、⾷べ過ぎたら⼀体どうなるのかわからない。 なぜなら、誰もそんな実験をしたことがないからです。
だったら自分がやってやろう、⾃分の⾝体を実験台にして、フルーツをたくさん⾷べると⼈間の体にどういう反応が起きるのかを調べてみようと思った、というわけです。ある意味命がけです。
でもそこはさすが研究者。いきなり全ての食事をフルーツだけにしたわけではありません。
なぜなら、腸内環境がフルーツに順応したものでないと栄養が⾜りなくなってしまうからです。⽜や⾺が牧草だけでもあの大きな体を維持できているのは、そんな⾷⽣活に適応した独⾃の消化機構や腸内環境があるからなんです。
なので時間をかけて少しずつ腸内環境を変えていく必要があるんです。
まずは朝食だけだったフルーツ食を他にも広げて、徐々にフルーツだけで⽣活できるように体 質を変えていったわけです。
だからいきなり明⽇から突然フルーツだけで⽣活する、なんてことマネしちゃだめですよ。
フルーツだけの⾷⽣活に⼊るための準備はもう一つあります。それは、フルーツ以外の⾷べ物への欲求、執着を取り去ることです。 キャー大変そう!
それができればダイエットなんて簡単ですよねえ。それができないからみんな苦労してるわけですが…中野さんはいったいどうやったのでしょう?
⼭にこもるわけにもいかないので、ひとつひとつ⾃分に⾔い聞かせるように⾷べ納めをしていいったんだそうです。
特に 故郷の和歌⼭にしか売ってない、⼦供の頃に⼤好きだった抹茶ソフトクリームは、わざわざ帰って⾷べ納めをしてきたそうです。
三⼤珍味のトリュフをまだ⾷べてないことに気がついて、専⾨のレストランに⾏って⾷べたことも。
それが完全に無くなって、このフルーツだけを⾷べる⽣活をスタートしました。
だから今では、⽬の前でステーキを⾷べられてもビールを飲まれても平気だと中野さんは言います。
この準備に4ヵ⽉かかったそうです。簡単に言うけど4年かけても私には無理そう…

全食フルーツ生活って実際にはどんな生活なの?

 朝は、お腹を膨らませるというよりは⽔分補給が目的で、⽔分が多く含まれるフルーツを取るそうです。例えば、夏場だとスイカや梨や桃。冬場だとみかんなど。
朝⾷、昼⾷、⼣⾷という概念はないそうです。忙しい⽇は、仕事の合間にフルーツをつまんで⾷べるだけ。喉が渇いたり、⼩腹が空いたら、こまめにフルーツを⾷べる。
あとは、中野さんオリジナルの、フルーツやトマトなどの果実野菜を細かく切った果実の盛り合わせを⾷べます。でも葉野菜や根野菜などは果実ではないので、⼀切⾷べないという徹底ぶり。
仕事で外出する時は、⽔分が摂れるようにペットボトルの代わりにスイカをカットしたものやみかんを持っていくそうです。
⽔を全く飲まないのは⼤変じゃないかとおもうけれど、そもそも「純粋に果実だけを⾷べて、⾝体がどう変化するのか」を調べる実験をしているわけですから、⽔分も果実以外、極⼒⼊れたくないんだそうです。

全食フルーツ生活をした結果、体にはどんな変化が?

フルーツ食に変えたことで、中野さんの体には以下のような変化があったそうです。(注:あくまで中野さん個人のデータです)
①⾻密度が⼀般の⼈よりも3割増しに!
メカニズムはよくわからないけれど、フルーツにはクエン酸などが含まれていて、クエン酸はカルシウムを⽔に溶けやすくする働きがあるので、そのことが関わっているのではと推測しているそうです。
②腎臓の数値が良くなった!
⾁などを摂ってないので⽼廃物が少なく、腎臓への負担が少ないからでしょう。
③お肌がスベスベになった!
体⽑が果実⾷に変えてから約2年ほどで抜けてしまったそうです。
④嗅覚、味覚、触覚 が敏感になった!
なんだか動物に近づいたような気分だと中野さんは言います。
⑤体⼒がついて疲れにくくなった!
体が軽くなったこともあるんでしょうが、山登りをしても息切れはしなくなったそうです。
あるTV番組で、ちゃんと運動ができるのかということを調べるため、30秒で腕⽴て伏せやスクワットが何回できるかとか、フィットネスクラブでロードランナーやバイクなどいろんなテストを受けたところ、普段は運動をほとんどしてないのにほとんど平均以上の点数が出たそうです。後⽇、ほとんど筋⾁痛にもならなかったと言います。
⑥頭の回転が良くなった!
中野さんによるとこれは当然で、脳の唯⼀のエネルギー源はブドウ糖なので、フルーツを⾷べることで、脳は速やかにブドウ糖を取り⼊れることができるからだそうです。
海外の研究では、フルーツに含まれているポリフェノール類が脳機能を⾼めるという論⽂や、リンゴやイチゴがアルツハイマーのリスクを下げたり進⾏を遅らせるという論⽂もあるそうです。

こうしてみるといいことづくめのようですが、なかなかまねできることではありません。
人付き合いもできなくなるしお金もかかりそう。
でも、中野さんによると、1日の食費は1000円から1500円 くらいに収まるそうです。あまりフルーツのない冬場は1日2000円くらいかかりますが、夏場は逆に安いし、外⾷にも⾏かないしお菓⼦やコーヒーも飲まないので、トータルでは安上がりだそうです。
まあ、人付き合いの面は、人間関係よりも研究を選んだということでご本人は納得しているそうです。

研究者ではない私たちは、できるところからやって行けばよいですね。
中野さんは、⾷事の前にフルーツを摂る「先フル」を勧めています。
⾷物繊維のお蔭で⾷べ過ぎを抑えてくれるし、整腸作⽤も期待できます。ビタミンやミネラルのお蔭で新陳代謝は上がるし、摂りすぎた塩分を排出してくれるカリウムも豊富だからだそうです。他にもお菓子をやめてフルーツにするとかね。
そんなことじゃ中野さんのような体は手に入りませんが…

最後までお読みいただきありがとうございました!

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